トヨタから2020年2月10日、ヴィッツのフルモデルチェンジ版としてヤリス(YARIS)が発売されました。
発売当時はネッツ店専売モデルでしたが、2020年5月からトヨタでも全車種取扱いが始まり、トヨタの車はトヨタ全店で商談・購入できるようになりました。
早速商談した結果、勢いもあってめでたく契約できましたので、値引き感等の参考になればと思います。
税金、諸費用等は、見積もり取得時点(2020年5月)のものです。
同時期(2020年2月14日)に発売され、ライバルと目されている新型FIT(通称FIT4)についても本気の見積もりを貰いましたので、そちらも参考になればと思います。
◆目次◆
1.ヤリスの概要
2.私の1台は「ガソリン+前輪駆動+Z」でした
3.その他オプションを考える
4.諸費用を考える
5.ディーラーで見積を貰う
6.クレジット(分割)払いには審査が必要です
7.まとめ
1.トヨタヤリスの概要
ヤリスは「YARIS & GO!」をキャッチフレーズとして、今までのコンパクトの常識を変え、もっと自由に軽やかに毎日をアクティブにさせてくれます。
「GOOD BYE! BORDER.」をコンセプトに日常使いに愉しさを与えてくれる、ヴィッツ後継の新しいコンパクトカーです。
競合とすれば、ホンダのFIT、日産のノート、マツダのデミオになるのではないでしょうか。
エンジンと駆動方式
エンジンと駆動方式はそれぞれ2種類から選べます。
ヴィッツにあったRSはラインナップされていませんが、GRスポーツが2020年6月末までに商談申し込みのうえ、購入できます。
といっても本格的なスポーツ仕様のため、一般用途ではハイスペックすぎます…
●エンジン形式
- 1.0L ガソリンエンジン(CVT)
- 1.5L ガソリンエンジン(CVT/MT)
- 1.5L ハイブリッドエンジン(THS2)
1.5LガソリンモデルでのみMTを選択できます。
●起動方式
- 前輪駆動(2WD)
- 4輪駆動(E-Four)
1.0L及び1.5Lガソリンエンジン(MT)では、4輪駆動モデルの設定がありません。
グレード
ヤリスのグレードは4つありますが、よくあるアルファベット文字です。
グレードから何となくでも車を想像できる新型フィットのネーミングは、改めて斬新だと感じます。
- Z
最上級グレード
- G
売れ筋グレード
- X
コスト最優先グレード
- X”Bパッケージ”
必要最低限(商用車向け?)
コンパクトカーとは言っても日常使いであれば、Gグレード以上を狙いたい所ですね。
自分の利用シーンにあった組み合わせを見つけよう
ヤリスは上記から組み合わせて自分の1台を見つけましょう。
エンジン × 駆動方式 × グレード
価格
ハイブリッドとガソリンの車両本体価格差は「約37万円」です。
その他にも、駆動方式やグレードでかなり価格差が生まれますので、利用シーンとオサイフに相談しましょう。
モデル | 4輪駆動 | Z | G (Zとの差) | X (Gとの差) | X”Bパッケージ” (Xとの差) |
ハイブリッド | 設定あり | 2,295,000 | -165,000 | -132,000 | 設定なし |
ガソリン1.5L(CVT) | 設定あり | 1,926,000 | -170,000 | -158,000 | 設定なし |
ガソリン1.5L(MT) | 設定なし | 1,871,000 | -170,000 | -158,000 | 設定なし |
ガソリン1.0L | 設定なし | 設定なし | 1,613,000 | -158,000 | -60,000 |
安全装備
ヤリスでは、最新の予防安全パッケージであるToyotaSafetySense(トヨタセーフティセンス)が標準装備される(X”Bパッケージ”を除く)のは評価できます。
その他にも、トヨタ初の技術がヤリスには搭載されています。
●Toyota Sefety Sense(トヨタセーフティセンス)
ヤリスは、ToyotaSefetySenseを搭載してドライバーや歩行者の安全を支援します。
一部装備は、グレードやオプションによって有無が異なります。
機能の概要 | 機能の内容 |
ぶつからないをサポート(プリクラッシュセーフティ) | ・歩行者(昼夜)、自転車(昼)を検知し、直進時の衝突回避・被害軽減をサポート ・【トヨタ初】交差点右折時の対向直進車・右左折時の対向方向から来る横断歩行者検知機能 ・【トヨタ初】低速時の自社直前にいる歩行者、自転車運転者、車両検知機能 |
夜間の見やすさをサポート(オートマチックハイビーム) | ハイビームとロービームを自動で切替、夜間走行時の視野が広がります |
標識の見逃し防止をサポート(ロードサインアシスト) | 道路標識を認識しインフォメーションディスプレイに表示します |
高速道路のクルージングをサポート(レーントレーシングアシスト) | 車線中央走行のためのステアリング操作をサポートしはみだしそうな時はブザー等で知らせてくれます |
ついていくをサポート(レーダークルーズコントロール) | 先行車を認識して車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行を支援します(停止保持には未対応) |
高度駐車支援システムで駐車をもっとスムーズに(トヨタチームメイト) | ・駐車時のステアリング・アクセル・ブレーキ操作をアシストしながら駐車を完了できます ・【世界初】駐車位置のメモリ機能を搭載し、事前に駐車位置を登録することで区画線や隣接車両がない環境下での駐車操作をアシストしてくれます |
●その他の安全運転支援装備
その他にも、安全運転支援機能がヤリスには装備されています。
機能の概要 | 機能の内容 |
二次衝突による被害の軽減に寄与(セカンダリーコリジョンブレーキ) | エアバッグのセンサーが衝突を検知して作動した時、ブレーキと制御等を制御しながら車両を減速し、二次衝突の軽減に寄与します |
車線変更時の後方確認をアシスト(ブラインドスポットモニター) | 隣の車線を走る車両を検知してドアミラーで確認しにくいエリアをモニターし、ドアミラー内のLEDインジケーターで注意喚起します |
先行者発進告知機能(TMN) | 停車中に先行車が発進したことをお知らせします |
ガラスや壁などの静止物を検知して衝突被害の軽減に寄与(インテリジェントクリアランスソナー) | アクセルの踏み間違いや踏みすぎ等で起こる衝突を軽減し、システム出力の抑制、ブレーキを制御します |
後方から接近する車両を検知して衝突被害に軽減(リヤクロストラフィックオートブレーキ) | 駐車場から後退する際に、自社の左右後方から接近してくる車両を検知し、ドアミラー内のインジケータとブザーで注意喚起し、ブレーキを自動制御します |
車を真上から見るように周囲を確認できます(パノラミックビューモニター) | 運転席から目視だけでは見にくい車両周辺の状況をリアルタイムで確認できます |
IoTを活用した「つながる」カーライフ(T-Connect)
トヨタでは3つの「つながる」でカーライフを安心・便利にするT-Connect(ティーコネクト)が利用できます。
ヤリスには専用の通信機(DCM)が標準装備され、一部を除き5年間無料で利用できます。
ただし、すべての機能を利用するには、販売店装着オプションの「T-Connectナビキット」が必要です。
- ドライバーとつながる
ナビに話しかけたりオペレータと会話してお店を探してもらったり…
- スマホとつながる
スマホカーナビや音楽を車内で使ったり…
- 社会とつながる
災害時に移動できる道を案内してくれたり…
特に、スマホアプリと連携して車両の状態を表示出来たり、エコ診断してくれたりといった機能が便利です。
T-Connectについては、RAV4購入時の記事を参考にしてください。
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2.私の1台は「ガソリン+前輪駆動+Z」でした
トヨタとしては、ガソリン+前輪駆動+Zが一番の売れ筋グレードとして展開していると思いますが、決め手になった点は…
エンジンと駆動方式
ハイブリッドとガソリンはいつも悩みます。
- ガソリン車とハイブリッド車の価格差約37万円は大きすぎた
- ガソリン車でもWLTCモード21.6km走る燃費性能で十分だった
- 雪道や悪路は殆ど走る機会がないため、前輪駆動(FF)で十分だった
グレード
結局、最上位グレードのZに落ち着きましたが、Zにしかない装備の必要有無で決めました。
- 本革巻きステアリングホイール(ハンドル)だけは、Zのみの装備
3.その他オプションを考える
車両本体に加えて、マット、バイザー、ナビゲーション等のオプションを考えておきましょう。
ディーラーではそれ以外にも、点検パックやコーティングを勧めてきます。主なオプションです。
- 外装
ドアバイザー(ドアに出っ張っている雨除けです)
ドアハンドルプロテクション(ドア開閉時のボディへのひっかき傷防止)
- 内装
フロアマット(靴が触れる部分のカーペット)
ラゲッジトレイ(トランクルーム内のカーペット)
- カーナビゲーション
道案内、ラジオ、ポータブルオーディオ再生、T-Cconnect等
- ETC車載器
高速(有料)道路での自動料金徴収
- 点検パック
メンテナンスパスポート(定期点検やオイル交換、車検整備代金の期間内先払い)
4.諸費用を考える
車両本体とオプションに加え、手数料や税金等の諸費用が必要です。
自動車税
年度ごとに必要な税金で、車両の排気量によって税額が異なります。
ガソリン車1.0Lのみ区分が異なります。
- ハイブリッド、ガソリン(1.5L)1,490cc
1,001cc~1,500ccの排気量区分に該当
- ガソリン(1.0L) 996cc
1,000cc未満に該当
自賠責保険料
いわゆる「強制保険」と言われ、「すべての車の所有者に加入が義務付けられている損害保険」です。
加入義務のため、値引きや削除はできません。
自動車重量税・環境性能割
エコカー減税制度により、ハイブリッドでは免税ですが、ガソリン車には必要になります。
車両登録等の費用
車両の登録(ナンバー取得)や納車等にかかる費用です。
ディーラーに出向いて車を受け取るのであれば、納車費用は必要ありません。
車両は、登録しないと公道を走ることができず、必ず必要になりますから、値引きや削除はできません。
その他費用
車庫証明を自身で取得せずに委託する場合は、印紙代等とともに委託手数料等が必要です。
交渉次第では、手数料をカットしてもらえるかもしれません。
任意保険料
任意保険ではありますが、車両保有者であれば絶対に加入するべき損害保険です。
人身事故等の場合、その賠償金は増加傾向にあり、自賠責保険だけでは賄いきれない場合が多いようです。
このため、任意保険には車両保有者は加入すべきで、いざという場合に備えましょう。
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5.ディーラーで見積を貰う
ある程度自分の希望を整理出来たら、ディーラーへ行って試乗のうえ、見積もりを貰いましょう。
車のこと、税金のこと、保険のこと等、車に関することで不明な点は確認しておきましょう。
支払い方法を確認しておく
車は高価な買い物ですから、見積もりが出たら自分の予算と相談して、支払い方法を決めましょう。
ディーラーとしては、インセンティブが入るクレジット(分割)払いを勧めてくることが多いです。
●現金一括払い
読んで字のごとく、全額現金で支払います。
一般的には、契約時に申込金として一定金額を支払い、残りを納車までに支払います。
●クレジット(分割)払い
現金一括までは準備できないけど、車が必要…という場合は、クレジット(分割)払いが利用できます。
一般的には、ディーラー系列のクレジット会社(トヨタであればトヨタファイナンス)と、クレジット契約をすることになります。クレジットパターンの現在の主流は、「通常分割」と「残価設定」です。
- 通常分割
頭金を除いた金額(割賦元金)に、分割払い手数料を加えた金額を設定した月数に分割して毎月支払います。
- 残価設定
頭金を除いた金額(割賦元金)に、分割払い期間終了時の車の価値(残価)を最終回に残し、分割払い手数料を加えた金額を設定した月数に分割して支払います。最終回支払い前には、「最終回を支払って買い取り」、「売却(下取り)」、「買取り(再分割)」から選べます。
ディーラーでクレジット(分割)を組んだ場合、通常、車の「所有者はクレジット会社」、「使用者は自分」になります。
所有者が本人ではない場合、「所有権解除」しないと自分の意志では売却等はできません。
残価設定の見積もりを貰いました
ディーラーで実際に見積もってもらいました。
まだ発売されたばかりということもあって、値引きは渋いようですが頑張ってくれました。
また、納期も2か月程度はかかるようですが、モデルやオプションで大きく変化します。
現金一括払いであれば、2,530,645円を支払って終了です。
値引き ▲170,000
オプション価格 637,700
値引き ▲70,500
税金・諸費用 216,445
その他(30,000相当の品)
合計(税込) 2,530,645
ガソリンコンパクトカーでも十分高いです!ハイブリッドなら300万円位になりますね。
残価設定ローンの場合、手数料等が発生します。
残価率は「車両本体価格の40%」でした。
残価率は車種によって異なりますが、60回払いであれば大体30%前後の車種が多い中で、ヤリスは高残価です。
気になる納期…
購入時の納期は、ガソリン1.5か月、ハイブリッドは2,3か月でした。
6月登録、7月納車が濃厚ですね。
納車の瞬間までが一番楽しい
6.クレジット(分割)払いには審査が必要です
クレジット(分割)払いを利用する場合、クレジット会社での審査が必要で、承認されれば利用できます。
審査では過去のクレジット利用歴を確認される
クレジット会社では、自社での利用履歴に加え、個人信用情報機関へクレジットの利用履歴を照会し、申込み時の情報を加味して総合的な判断がされます。
トヨタ販売店では様々なクレジット会社を取り扱っていますが、一般的にはトヨタ系列のトヨタファイナンスを照会されるでしょう。
●トヨタファイナンスはシー・アイ・シーに照会する
トヨタファイナンスが加盟する個人信用情報機関は「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」です。登録されている情報は、開示手続きをすれば、確認することができます。
たとえ、審査否決だった場合でも、クレジット申し込みした記録だけは、シー・アイ・シーに6か月間残ります。
クレジットの金利も販売店によって異なるため、トータルの支払いを考えて契約しましょう。
7.まとめ
トヨタヤリスは発売間もないため、値引きはあまり期待できないようです。
コンパクトカーとして、そして走り自体は魅力的ですから、是非試乗して候補の一つに加えてみては如何でしょうか。