トヨタから2020年8月31日にヤリスの兄弟車としてヤリスクロス(YARISCROSS)が発売されました。
ヤリスクロスはコンパクトなヤリスの質感にSUVテイストを加えた新モデルです。
早速見積もりを貰い、勢いもあってめでたく契約できましたので、値引き感等の参考になればと思います。
なお、税金、諸費用等は、契約時点(2020年9月現在)のものです。
◆目次◆
1.ヤリスクロスの概要
2.私の1台は「ハイブリッド+前輪駆動+Z」でした
3.その他オプションを考える
4.諸費用を考える
5.ディーラーで見積を貰う
6.クレジット(分割)払いには審査が必要です
7.まとめ
1.ヤリスクロスの概要
ヤリスクロスは「やりたいこと、全部やろう。」をキャッチフレーズに、コンパクトカーとして先に発売されているヤリスのコンセプトにSUVテイストを追加しました。
手軽に軽やかに何時もの日常から趣味に至るまで、いつものあれこれにちょっとしたエッセンスを気軽に与えてくれる、そんな万能SUVなのです。
競合とすれば、ホンダのVEZEL、日産のキックス、マツダのCX-3になるのではないでしょうか。
また、トヨタ車ラインナップの中でも絶妙の位置づけです。
トヨタ車ラインナップ内での位置づけ
トヨタ車ラインナップの中でもヤリスクロスは絶妙な立ち位置で、商品力が半端ないです。
この中でもヤリスクロスは、走りや質感、最新の安全装備をまとったコストパフォーマンスに優れた売れ筋SUV間違いなしです!
車種 | パワートレイン | エンジン | 駆動 | 価格 | 特徴 |
ライズ | 1.0Lターボ | ガソリン | 2WD | 1,679,000(税込)から | ガソリンモデルのみだが、ターボの力もあってSUVを身近にさせるモデル |
ヤリスクロス | 1.5L | ハイブリッド/ガソリン | 2WD/E-Four | 1,798,000(税込)から | ハイブリッド及び4駆モデルが選べ、SUVとしてはコンパクトながらも日常からオフロードまで幅広くこなせる万能モデル |
C-HR | 1.2L/1.8L | ハイブリッド/ガソリン | 2WD/4WD(ガソリンモデルのみ) | 2,382,000(税込)から | 内外装に高級感を兼ね備えた、シティ派SUV |
RAV4 | 2.5L/2.0L | ハイブリッド/ガソリン | ハイブリッド:2WD/E-Four ガソリン:2WD/4WD | 2,743,000(税込)から | 本格的なアウトドアにも対応可能で「好きにまみれろ!」を体現できる、正にSUVの登竜門 |
ハリアー | 2.5L/2.0L | ハイブリッド/ガソリン | ハイブリッド:2WD/E-Four ガソリン:2WD/4WD | 2,990,000(税込)から | 内外装に高級感漂う、1レベルアップのおもてなしSUV |
エンジンと駆動方式
ヤリスクロスのエンジンと駆動方式はそれぞれ2種類から選べます。
エンジン形式
- 1.5L ガソリンエンジン(CVT)
- 1.5L ハイブリッドエンジン(電気式無段変速機)
※MTモデルはありません
駆動方式
- 前輪駆動(2WD)
- 4輪駆動(4WD/E-Four)
4輪駆動は、ガソリンモデルが4WD、ハイブリッドモデルがE-Fourとなります
グレード
ヤリスクロスのグレードはヤリスと同じ4グレードです。
グレード | 位置づけ |
Z | 最上級 |
G | 売れ筋 |
X | コスト重視 |
X”Bパッケージ” | 必要最低限(ガソリンモデルのみ) |
日常以外でもたまの旅行や趣味に出かけるのであれば、Gグレード以上を狙いたい所ですね。
価格
ハイブリッドとガソリンの価格差は「374,000円」です。
2WDと4WD/E-Fourの価格差は「231,000円」です。
価格、グレード、駆動方式の組み合わせによって悩ましい金額差があるのでオサイフと相談しましょう。
モデル | Z | G | X | X”Bパッケージ” |
---|---|---|---|---|
ハイブリッド(2WD) | 2,584,000 | 2,394,000 | 2,284,000 | 設定なし |
ハイブリッド(E-Four) | 2,815,000 | 2,625,000 | 2,515,000 | 設定なし |
ガソリン(2WD) | 2,210,000 | 2,020,000 | 1,896,000 | 1,798,000 |
ガソリン(4WD) | 2,441,000 | 2,251,000 | 2,127,000 | 2,029,000 |
燃費
ガソリンモデルのWLTCモードは健闘していますが、市街地での差をどうみるかですね。
市街地走行が多ければ多いほど、ハイブリッドが長い目で見てより有利になります。
グレードが上がるごとに装備がグレードアップし、車両重量が重くなるため、それに比例して燃費も下がります。
また、4WD/E-Fourについても、2WDに比べて車両重量が重くなるため、それに比例して燃費も下がります。
モデル(2WD) | GS-X | HV-X | GS-G | HV-G | GS-Z | HV-Z |
---|---|---|---|---|---|---|
WLTCモード | 20.2 | 30.8 | 19.8 | 30.2 | 18.8 | 27.8 |
市街地モード | 15.3 | 31.4 | 15.0 | 31.2 | 14.4 | 29.4 |
郊外モード | 21.3 | 33.5 | 20.8 | 33.0 | 19.7 | 29.9 |
高速道路モード | 22.5 | 29.0 | 22.2 | 28.2 | 21.1 | 26.1 |
モデル(4WD/E-Four) | GS-X | HV-X | GS-G | HV-G | GS-Z | HV-Z |
---|---|---|---|---|---|---|
WLTCモード | 18.5 | 28.730.8 | 18.2 | 28.1 | 17.4 | 26.0 |
市街地モード | 14.2 | 29.5 | 14.0 | 28.5 | 13.5 | 26.4 |
郊外モード | 19.3 | 30.9 | 18.9 | 29.9 | 18.0 | 27.2 |
高速道路モード | 20.6 | 27.1 | 20.4 | 26.7 | 19.3 | 25.1 |
2WDモデルの燃費をグラフ化しました。
4WD/E-Fourモデルの燃費をグラフ化しました。
2WDモデルに比べて数キロ燃費は落ちますが、それでも健闘しています。
安全装備
ヤリスクロスでは、最新の予防安全パッケージであるToyotaSafetySense(トヨタセーフティセンス)が標準装備される(X”Bパッケージ”を除く)のは評価できます。
また、トヨタ初技術がヤリスクロスには搭載されています。
ToyotaSefetySense(トヨタセーフティセンス)
ヤリスクロスは、ToyotaSefetySenseを搭載してドライバーや歩行者の安全を支援します。
一部装備はグレードやオプションによって有無が異なります。
ヤリスではハンドブレーキだったため装備できなかった、停止保持機能付きのレーダークルーズコントロールがヤリスクロスには装備されました。
これは、電子ブレーキの装備によるもので、オートブレーキホールドも標準装備となった点は、多くのユーザーに支持されます。
- プリクラッシュセーフティ(ぶつからないをサポート)
- レーントレーシングアシスト(高速道路のクルージングをサポート)
- レーダークルーズコントロール(ついていくをサポート)
- アダプティブハイビームシステム/オートマチックハイビーム(夜間の見やすさをサポート)
- ロードサインアシスト(標識の見逃し防止をサポート)
更に、トヨタ初の技術が搭載されます。
- トヨタチームメイト[アドバンストパーク(パノラミックビューモニター付き)]【トヨタSUV初】
駐車時のステアリング・アクセル・ブレーキ操作を制御し、駐車操作をアシストして駐車を完了できます。 - アダプティブハイビームシステム[AHS]【トヨタコンパクトSUV初】
LEDの点灯・消灯を細やかに制御し、先行車や対向車に光が当たる部分だけを遮光することで、ハイビームを保持したまま夜間の視認性を確保できます。 - S-VSC(横風対応制御付)&ACA&TRC【トヨタ初】
高速走行中の強い横風を検知してS-VSCが作動することで、車線からの逸脱を抑制し、安全な走りをサポートします。
IoTを活用した「つながる」カーライフ(T-Connect)
トヨタでは3つの「つながる」でカーライフを安心・便利にするT-Connect(ティーコネクト)が利用できます。
ヤリスクロスには専用の通信機(DCM)を標準装備し、一部を除き初度登録日から5年間無料で利用できます。
ただし、すべての機能を利用するには、販売店装着オプションのT-Connectナビキットが必要です。
- ドライバーとつながる
ナビに話しかけたりオペレータと会話してお店を探してもらったり… - スマホとつながる
スマホカーナビや音楽を車内で使ったり… - 社会とつながる
災害時に移動できる道を案内してくれたり…
特に、リモートスタート(アプリ)は是非使ってみたいと思います。
ただし、ハイブリッド車のみ対応で、年間2,420円又は月額220円が必要となります。
夏の暑さ、冬の寒さの中で事前にエアコンをかけておいて直ぐに出かけられるのは嬉しいですよね。
なお、テレビ視聴には33,000円(1回限り)を支払う必要があります。
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2.私の1台は「ハイブリッド+前輪駆動+Z」でした
ヤリスクロスは上記から組み合わせて自分の1台を見つけましょう。
エンジン × 駆動方式 × グレード
エンジンと駆動方式
- ハイブリッドの静粛性とトルク感は運転の楽しさを与えてくれる
- 雪道や悪路は殆ど走る機会が少ないため、前輪駆動(2WD)で十分だった
- 燃費が良いので給油回数が減りセール時に給油すれば長い目で見ればお得になると思った
- 非常時の電源供給元として使用できる
グレード
結局、最上位グレードのZに落ち着きましたが、Zにしかない装備の必要有無で決めました。
GグレードにZグレード用のオプションを加えていくと、結局Zの価格と変わらないんですよね…
- アッパーグリルのピアノブラック塗装
- アダプティブハイビームシステム
- 7インチカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイ
- カラーヘッドアップディスプレイ
- 合成皮革+ツィード調ファブリック
シートデザインには賛否両論ありますが… - 運転席6ウェイパワーシート
ターンチルト、イージーリターンシートを選ぶ場合は、逆にZを選べない - サンバイザーに照明付き
- 回転式アシストグリップがリヤに2個装備
- コートフックがアシストグリップ一体型
- 助手席シートバックポケットを装備
- LEDアンビエントライト装備
- アクセサリーソケットがデッキに1個装備
3.その他オプションを考える
車両本体に加えて、メーカーオプションやディーラーオプションを考えておきましょう。
ディーラーではそれ以外にも、点検パックやコーティング、自動車保険、携帯電話等を勧めてきます。
メーカーオプション
安全や快適装備をより求める場合は、メーカーオプションが必要です。
メーカーオプションは、車両製造時に装着されるオプションのため、後付けできない点に注意が必要です。
また、オプション同士の組み合わせによって、必要な装備以外にもセットとなってしまう場合があるので、営業さんとじっくり相談しましょう。
ディーラーオプション
ディーラーオプションは車両が製造された後に装着するため、後付けが可能です。
車両購入時になるべく購入することで値引きの原資にもなり得るため、先ずは欲しいオプションで見積もってもらって、削減やサービスしてもらうよう商談していくのがおススメです。
カタログ以外でディーラーから勧められるもの
メーカーカタログ以外でも、ディーラーはカーライフに必要な様々なサービスを勧めてきます。
- 点検パック
定期点検やオイル交換、車検整備代金の期間内先払い - コーティング
ボディコートで車両表面を傷や汚れから守る - 自動車(任意)保険
必ず加入しましょう - 携帯電話
トヨタなのでau
4.諸費用を考える
車両本体とオプションに加え、手数料や税金等の諸費用が必要です。
自動車税
年度ごとに必要な税金で、車両の排気量によって税額が異なります。
ヤリスクロスの排気量は1,490ccなので、1,001cc~1,500ccの排気量区分に該当します。
自賠責保険料
いわゆる「強制保険」と言われ、「すべての車の所有者に加入が義務付けられている損害保険」です。
加入義務があるため、値引きや削除はできません。
自動車重量税・環境性能割
エコカー減税制度により、ハイブリッドでは免税ですが、ガソリン車には必要になります。
車両登録等の費用
車両の登録(ナンバー取得)や納車等にかかる費用です。
ディーラーに出向いて車を受け取るのであれば、納車費用は必要ありません。
車両は、登録しないと公道を走ることができず、必ず必要になりますから値引きや削除はできません。
その他費用
車庫証明を自身で取得せずに委託する場合は、印紙代等とともに委託手数料等が必要です。
交渉次第では、手数料をカットしてもらえるかもしれません。
任意保険料
任意保険ではありますが、車両保有者であれば絶対に加入するべき損害保険です。
人身事故等の場合、その賠償金は増加傾向にあり、自賠責保険だけでは賄いきれない場合が多いようです。
このため、任意保険には車両保有者は加入すべきで、いざという場合に備えましょう。
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5.ディーラーで見積を貰う
ある程度自分の希望を整理出来たら、ディーラーへ行って試乗のうえ、見積もりを貰いましょう。
車のこと、税金のこと、保険のこと等、車に関することで不明な点は確認しておきましょう。
支払い方法を確認しておく
車は高価な買い物ですから、見積もりが出たら自分の予算と相談して、支払い方法を決めましょう。
ディーラーとしては、インセンティブが入るクレジット(分割)払いを勧めてくることが多いです。
現金一括払い
読んで字のごとく、全額現金で支払います。
一般的には、契約時に申込金として一定金額を支払い、残りを納車までに支払います。
クレジット(分割)払い
現金一括までは準備できないけど、車が必要…という場合は、クレジット(分割)払いが利用できます。
一般的には、ディーラー系列のクレジット会社(トヨタであればトヨタファイナンス)とクレジット契約をすることになります。
クレジットパターンの現在の主流は、「通常分割」と「残価設定」です。
- 通常分割
頭金を除いた金額(割賦元金)に、分割払い手数料を加えた金額を設定した月数に分割して毎月支払います。 - 残価設定
頭金を除いた金額(割賦元金)に、分割払い期間終了時の車の価値(残価)を最終回に残し、分割払い手数料を加えた金額を設定した月数に分割して支払います。
最終回支払い前には、「最終回を支払って買い取り」、「売却(下取り)」、「買取り(再分割)」から選べます。
ディーラーでクレジット(分割)を組んだ場合、通常、車の所有者は「クレジット会社」、使用者は「自分」になります。
所有者が本人ではない場合は「所有権解除」(残債の一括清算)しないと自分の意志では売却等はできません。
残価設定で契約しました
まだ発売されたばかりということもありますが、幾らかの値引きを頑張ってくれました。
ただ、ハリアー程ではないにしろ、注文が多くて登録が12月、納車がもしかしたら2021年1月と言われています。
特に、ハイブリッドやツートーンカラーになると納期が長期化しています。
現金一括払いであれば、3,089,345円を支払って終了です。
値引き ▲100,000円
オプション価格 679,140円
値引き ▲224,095
税金・諸費用 150,300円
メンテナンスパスポート(59,000円込)
合計(税込) 3,089,345円
ハイブリッドコンパクトSUVで値引き含めても300万円を超えました!
アダプティブハイビームやチームメイトは発注していませんし、2WDでこの価格ですから更なる装備を求めると乗り出し350万位になりそうですね。
残価設定ローンの残価率は、60回払いで車両本体価格の50%でした。
残価率は車種や販売店によってによって異なりますが、60回払いであれば大体30%前後の車種が多い中で、ヤリスクロスは高残価です。
6.クレジット(分割)払いには審査が必要です
クレジット(分割)払いを利用する場合、クレジット会社での審査が必要となり承認されれば利用できます。
審査では過去のクレジット利用歴を確認される
クレジット会社では、自社での利用履歴に加え、個人信用情報機関へクレジットの利用履歴を照会し、申込み時の情報を加味して総合的な判断がされます。
トヨタ販売店では、様々なクレジット会社を取り扱っていますが、一般的にはトヨタ系列の「トヨタファイナンス」を紹介されるでしょう。
トヨタファイナンスはシー・アイ・シーに照会する
トヨタファイナンスが加盟する個人信用情報機関は「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」です。
CICに登録されている情報は、開示手続きをすれば確認することができます。
審査否決だった場合でも、クレジット申し込みをした記録だけは、シー・アイ・シーに6か月間残ります。
クレジットの金利は販売店によって異なるため、トータルの支払いを考えて契約しましょう。
もちろん、現金一括が理想ですが…
7.まとめ
トヨタヤリスクロスは発売間もなく人気車種のため、値引きはあまり期待できないようです。
コンパクトSUVとして、そして走りや装備は魅力的ですから、是非試乗して候補の一つに加えてみては如何でしょうか。