2020年4月8日の楽天モバイルMNOサービス開始から2か月余りで、他社も仕掛けてきました!
UQモバイルとワイモバイルは、楽天モバイルの対抗としか考えられないプラン改定を行いました。
UQモバイルは2020年6月1日から、ワイモバイルは2020年7月1日からの改定となります。
本記事の内容は、2020年6月現在の情報をもとに作成しています。
◆目次◆
1.楽天モバイルが与えたインパクト
2.UQモバイルから出た対抗プラン
3.ワイモバイルから出た対抗プラン
4.基本プラン以外での差
5.1年間の費用をシミュレーション
6.おススメパターン
7.まとめ
1.楽天モバイルが与えたインパクト
楽天モバイルは「Rakuten UN-LIMIT2.0」1本で大々的なキャンペーンを行い、顧客獲得に必死になっています。
楽天圏を頻繁に利用する場合は「楽天市場+楽天カード」の基本セットに「楽天モバイル」を加えることで、更に魅力が増します。
基本スペックを確認
キャンペーン抜きのサービスメニューを見ても、他社との差別化が明確です。
・データ容量:使い放題(楽天回線エリア以外のパートナーエリアは月5GBまで)
・データ容量超過時:最大1Mbps
・音声通話:楽天Linkアプリ使用で国内通話カケ放題(SMSや留守番電話等にも対応)
・海外対応:66の国と地域でデータ2GB/月・SMSがグローバル無料(超過時は最大128Kbps)
特にインパクトが大きいのが、「データ通信の使い放題」とアプリ利用時に限りますが「国内通話カケ放題」です。これらが”追加料金なしで基本料金に含まれている”から驚きです。
さらにキャンペーンでお得度MAXに
キャンペーンは、楽天モバイルに限らず楽天お得意の戦術です。
楽天モバイルでも例にもれずキャンペーンにより、導入のハードルを下げ、契約者の引き寄せを図っています。
楽天モバイルの2020年6月現在のキャンペーンです。
- プラン料金《2,980円》1年無料(300万名達成まで)
⇒ 300万名を対象とした無料キャンペーンで先ずは契約者を獲得、契約者はじっくり楽天モバイルを評価できます
- 事務手数料《3,300円》実質無料(プラン料金1年無料の終了まで)
⇒ RakutenLinkの利用(アクティベーション)により、事務手数料分の楽天ポイントで還元されます
- オンライン契約《3,000ポイント》特典(2020年6月30日までに申し込み、2020年7月31日までに開通、2020年8月31日までにアクティベーション)
⇒ 店舗ではなく、オンライン契約を行うことと、RakutenLinkの利用(アクティベーション)により、楽天ポイントがプレゼントされます
- SIMと端末同時購入《最大15,000ポイント》特典(終了日未定)
⇒ 楽天回線(SIM)と端末の同時購入で、購入した端末に応じた楽天ポイントがプレゼントされます
- 家族・友人紹介(3,000ポイント)特典(終了日未定)
⇒ 「Rakuten UN-LIMIT」契約者が、他の契約者を紹介するとレクテンポイントがプレゼントされます
※紹介した人には3,000ポイント(5回線まで)、紹介された人(1回線目のみ)には2,000ポイント
- 楽天ひかり無料特典(2020年8月1日8:59までで先着10万名)
⇒ 楽天モバイルが提供する楽天光サービスの月額基本料が1年間無料になります
- 楽天市場でのポイント(+1倍)特典(終了日未定)
⇒ 「Rakuten UN-LIMIT」契約者は、楽天市場での買い物時に楽天ポイントが通常時に加えて加算されます
※期間限定ポイントで毎月最大5,000ポイントまで
使用感
2か月程利用していますが、通信が途切れることもなく快適に使っています。
通話やSMS量を気にせず使えますし、データを使い切っても最大1Mbpsあれば、テキストや画像ベースであればさほどストレスなく利用できる範囲です。
申込から開通までを以下の記事にまとめています。
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2.UQモバイルから出た対抗プラン
auのサブブランドとして展開している「UQモバイル」では、既に対抗プラン 「スマホプランR」 が適用されています。
料金プランは2つから選ぶことに
音声通話を含むサービスでは「スマホプラン」の中から選ぶことになりますが、2つしかないのでとってもシンプルでわかりやすいです。
プランS | プランR(楽天のR?) | |
---|---|---|
プラン月額料金 | 1,980円 | 2,980円 |
データ月間容量 | 3GB | 10GB |
データ容量超過時 | 最大300Kbps | 最大1Mbps |
音声通話 | 従量制(30秒ごとに20円、SMS送信1通3円~) | ← |
海外対応 | 音声通話とSMSのみ対応でデータ通信は未対応(従量課金) | ← |
キャンペーンもシンプルに
UQモバイルは、キャンペーンもシンプルです。
- スマホプランでデータ増量《最大3GB》キャンペーン(終了日未定)
⇒ 「通話オプション加入」と「契約電話番号でauID登録」で、データチャージ料金から最大3,000円分(3GB)が割り引かれ、13か月間実質無料になります
プランS 3GB ⇒ 4GB
プランR 10GB ⇒ 12GB
※データ増量分のチャージは、毎月自分で行う必要があります
- 新規または乗り換えで《最大10,000円》キャッシュバック(終了日未定)
⇒ UQモバイルオンラインショップからSIMのみで新規契約(3,000円)またはMNP契約(10,000円)するとキャッシュバックされます
使用感
つい先月まで2年利用しましたが、データを使い切って300Kbpsになっても、テキストや画像ベースであればさほどストレスなく利用できる範囲でした。
音声通話は自分の利用シーンにあわせた1か月当たりの無料時間が選べ、無駄になることはありませんでした。
申込から開通までを以下の記事にまとめています。
※記事の内容は2019年4月のもので、料金プラン等一部旧プランのままです。
3.ワイモバイルから出た対抗プラン
「ワイモバイル」では「スマホベーシックプラン」の料金体系自体を変えずに、データ量を増量しています。
適用は2020年7月1日以降となりますが、既にワイモバイルを契約している場合、自動適用されるため、手続きは必要はありません。
プランS | プランM | プランR(楽天のR?) | |
---|---|---|---|
プラン月額料金 | 2,680円 | 3,680円 | 4,680円 |
データ月間容量 | 3GB | 10GB | 14GB |
データ容量超過時 | 最大128Kbps | 最大1Mbps | ← |
音声通話 | 国内通話が1回10分以内無料(超過時は30秒ごとに20円、SMS送信1通3円~) | ← | ← |
海外対応 | 通話、メール、データ通信に対応(従量課金) | ← | ← |
キャンペーンは賢く使う必要あり
ワイモバイルは純粋な携帯サービス以外でも、コード決済の「ペイペイ」との親和性により、利用時にボーナスポイントが付与される等、キャンペーン自体は多いのですがわかりづらい一面があります。
- データ増量無料《1年間》キャンペーン2(終了日未定)
⇒ 新規契約、MNP契約等からスマホベーシックプランを契約した場合にデータ増量オプションの月額料(500円)が無料になります
プランM 10GB ⇒ 13GB
プランR 14GB ⇒ 17GB
- Y!mobileユーザーなら《3か月》無料キャンペーン(終了日未定)
⇒ YouTube Premiumの月額料金が無料になります
- おうちでんきへの加入で電気代《1か月》0円(終了日未定)
⇒ おうちでんきへの新規加入で初月の電気代が無料になり、携帯電話料金も2年間毎月100円割引になります
使用感
半年ほど利用していますが、通信速度に不満はないのですが、地方の奥に行くとちょっと繋がりづらいことがありました。
ワイモバイルは通信サービス以外で、PayPayやYahoo!プレミアム等と連携することで一番お得になります。
申込から開通までを以下の記事にまとめています。
4.基本プラン以外での差
基本プラン以外でも割引サービスが各社で異なります。主なものを挙げます。
楽天モバイル | UQモバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|---|
データ繰り越し | なし | あり | あり |
家族割 | なし | あり | あり |
学割 | なし | あり | あり |
連携サービス | ・楽天市場 ・楽天ペイ ・楽天カード 等 | ・Wowma ・au PAY ・au PAYカード | ・Yahoo! ショッピング ・PayPay ・Yahoo! JAPANカード |
UQモバイルの通信サービスは魅力的ですが、通信サービス以外で連携(イメージ)するコンテンツが少ないことがネックでした。
2020年5月14日にプレス発表された「UQ mobile事業をKDDIに統合」により、通信サービス以外の付加価値に今後注目です。
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5.1年間の費用をシミュレーション
楽天モバイル、UQモバイル、ワイモバイルを新規契約で12か月(1年間)利用した場合の料金をざっくりシミュレーション(端末代金は除く)します。
・楽天モバイルの料金プランに近いプランをUQモバイルとワイモバイルから選択する
・2人(家族割)利用を想定する
・音声通話はカケ放題とする
毎月の基本料金試算表です。
楽天モバイル (UN-LIMIT2.0) | UQモバイル (プランR) | ワイモバイル (プランR) | |
---|---|---|---|
月額基本料金(台) | 2,980円 | 2,980円 | 4,680円 |
カケ放題(台) | 0円 | 1,700円 | 1,000円 |
家族割(2台目) | 0円 | -500円 | -500円 |
新規割(6か月間) | 0円 | 0円 | -700円 |
では、12か月分(年額)に換算します。
楽天モバイル (UN-LIMIT2.0) | UQモバイル (プランR) | ワイモバイル (プランR) | |
---|---|---|---|
1台目 | 35,760円 | 56,160円 | 63,960円 |
2台目 | 35,760円 | 50,660円 | 57,960円 |
合計 | 71,520円 | 106,820円 | 121,920円 |
楽天モバイルのコストパフォーマンスが高い結果になりました。
楽天モバイルのプラン料金1年無料キャンぺー等の多彩なキャンペーン適用で、1年間はコスパ最強(0円)です。
しかし、UQモバイルやワイモバイルには家族割や学割があることから、2021年の春にどうなっているかですね。
楽天モバイルにはありませんから、逆にこの部分は楽天モバイルが他社に追随する可能性が高く、激戦は来年の春商戦が正念場になると予想します。
6.おススメパターン
これから契約する場合のおススメパターンです。
楽天モバイルを契約
「Rakuten UN-LIMIT2.0」をプラン料金1年無料キャンぺーンで契約する
楽天モバイルを評価
楽天モバイルのエリア・品質、カスタマサポート等を評価する
不満足であれば他社へMNPまたは解約する
楽天モバイルに満足できなければ、UQモバイルやワイモバイルを含めた他社へMNPまたは解約する
楽天モバイルの「プラン料金1年無料キャンぺーン」を利用しない手はありません!
2020年6月17日 8:59までであれば「Rakuten UN-LIMIT2.0」と「Rakuten Mini」を同時契約で楽天回線対応端末「Rakuten Mini」が1円になるキャンペーンも実施中です!
このキャンペーンを使って、楽天モバイルを思う存分使いまくれます!
楽天モバイルはMNOですが、対向がサブブランド(MVNO)というところが、楽天モバイルは第4の携帯キャリア(MNO)としての認知度が低いことを物語っていますね。
因みに、ドコモにはサブブランドがありませんね。
7.まとめ
楽天モバイル対抗プランが「UQモバイル」と「ワイモバイル」から提供されました。