クレジットカードは数多く発行されていますが、カード発行会社(イシュア)の企業母体による系列や国際ブランドから分類することができます。
クレジットカードの系列とその特徴について整理し、本当に必要なカード選択の一助にしてください。
◆目次◆
1.クレジットカードブランドの決まり方
2.国際ブランドとその特徴
3.カードの系列とその特徴
4.まとめ
1.クレジットカードブランドの決まり方
クレジットカードブランドには、海外での利用に重要となる「国際ブランド」と国内での発行会社である「イシュア」で構成されています。
この組み合わせで、利用できる決済ブランドが決まり、後は付帯するサービスを吟味することになります。
クレジットカード = 「国際ブランド」+「カード発行会社(イシュア)」+「サービス」
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2.国際ブランドとその特徴
国内で利用する分には影響しませんが、海外でクレジットカードをよく利用したい場合は、その地域によって国際ブランドを選ぶことで特化したサービスを受けられることがあり、またその逆で、カードそのものが利用できないこともあるため、注意が必要です。
主な国際ブランドとその特徴
- VISA(ビザ)
世界で使える一番のブランドといっても良いくらいで、VISAを持っていればほぼ困ることはないでしょう。
- MasterCard(マスターカード)
VISAと並んで世界で使えるブランドで、VISAよりは多少劣りますが、持っていればほぼ困ることはないでしょう。
- JCB(ジェーシービー)
日本の国際ブランドですが、アジアやハワイが主で、他の国際ブランドに比べると、世界での認知度、利便性は劣ってしまいます。ブランド自身がカードを発行しています。
- AmericanExpress(アメリカンエキスプレス)
富裕層向けで会費が高いイメージです、海外に行かれる方にはその真価が十分認知されています。ブランド自身がカードを発行しています。セゾンカードやMUFGカードの国際ブランドとしても発行されるようになり、よりブランドが身近になりました。
- DinersClub(ダイナースクラブ)
AmericanExpressと同様に富裕層向けで会費が高いイメージです、海外での利用は勿論のこと、JCBとの提携によって海外はもとより日本国内でも利用範囲が広がりました。ブランド自身がカードを発行しています。
- 銀聯(ぎんれん)
中国発進の国際ブランドで、日本でも「赤、青、緑にUnionPay 銀聯」の表示をよく見るようになりました。中国の大経済圏の中で生まれた国際ブランドの拡大が今でも進んでおり、JCBを脅かす存在にまでなってきています。
3.カードの系列とその特徴
カード発行会社は、「イシュア」と呼ばれ、イシュアが各系列のカードを発行し、系列によってそれぞれの特徴的なサービスを付与することで、カード会員を獲得しています。
- 銀行系
【発行元】銀行またはそのグループ会社が発行するクレジットカード
【特徴】銀行口座一体型等もあり、給与振り込みや住宅ローン利用時は優遇(ATM手数料、定期預金金利等)が期待でき、信頼性は高いが、審査は厳しめでポイント還元率は高くない
【例】MUFGカード、三井住友カード 等
- 信販系
【発行元】割賦販売等を主とする信販会社が発行するクレジットカード
【特徴】提携カード等の種類が豊富で、審査~発行までの期間が短く、ポイントサービスや支払い方法も充実していることで、悪い点は、ほぼ見つからない
【例】NICOS(日本信販)カード、ORICO(オリコ)カード、JACCS(ジャックス)カード 等
- 流通系
【発行元】百貨店などの小売店が発行するクレジットカード
【特徴】小売店独自のサービスが付与され、選び方と利用の仕方次第ではメインカードになり得る
【例】セブンカード、楽天カード、ヤフーカード 等
- 交通系
【発行元】鉄道会社や航空会社等の公共交通機関が発行するカード
【特徴】Suicaに代表される、キャッシュレス乗車やモバイル対応など、公共交通機関を多用する場合の利便性に長ける
【例】ViewSuicaカード、ANAカード、JALカード、東京メトロToMeカード 等
- ガソリン系
【発行元】石油会社が発行するクレジットカード
【特徴】ガソリンの通年値引きや利用金額による更なる値引きがあり、ロードサービスを付帯することができ、ドライバーに対する付加価値が高い
【例】出光カード、ENEOSカード 等
4.まとめ
クレジットカードを吟味するうえで、「国際ブランド」、「カード発行会社(イシュア)」、「サービス」を考慮し、一番お得で長く付き合えるカードを選びましょう。