格安SIMというと「安かろう、悪かろう」というイメージでしたが、各社の競争により通信品質は向上し、使いやすく身近になり、認知度が向上しました。
サブ機として格安SIMを契約したのですが、大手3社と契約する時と異なる点(特に端末購入)がありました。
これから格安SIMにしてみようかな~という方は、端末購入方法も考えて、より良い条件で契約してくださいね。
◆目次◆
1.格安SIM(MVNO)をおさらい
2.格安SIMの契約手続き
3.格安SIMの料金支払い
4.初期費用と月額費用
5.まとめ
1.格安SIM(MVNO)をおさらい
携帯大手3社(ドコモ,au,ソフトバンク)は、各社で無線通信の基地局等の設備(インフラ)をもっており、自社で無線通信インフラを持っている大手3社は、MNO(移動体通信事業者)と呼ばれます。
対してMVNOは「仮想移動体通信事業者」と呼ばれ、自社で無線通信インフラを持たず、MNOから借り受けて(MNOに借用料を支払って)通信サービスを提供することで、無線通信インフラへの投資や運用・保守コストを削減し、格安料金として利用者に還元しています。
このようにMVNOとしての無線通信サービスを提供している会社を一般的に「格安SIM」と言っているわけです。
なお、第4のMNOとして「楽天モバイル」が2019年度以降にサービス開始予定です。
料金の安さに目が行きがちですが、格安SIMを利用するにはそれなりの能力・知識が必要です。
・自己解決能力
店舗がない場合が多いのでインターネットで調べる等
・端末
SIMロック解除、APN設定等
・通信バンド
各社が利用している通信の方式とバンド
・メール送受信
キャリアメールは基本的に提供されていません
・付加機能
ワンセグ、オサイフケータイ等
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2.格安SIMの契約手続き
MVNOを契約するにはインターネットが手っ取り早いですが、店舗を持っているMVNOであれば独自キャンペーンでお得に購入できる場合がありますので、情報は逐一収集しましょう。
実際にイオンモバイル店頭で購入した時の手続き紹介しますが、大手でも他のMVNOでも手続きの流れ自体に大きな違いはありません。
イオンモバイルでは、「端末」と「通信プラン」を同時でも別々でも契約(購入)することができます。
契約形態を選ぶ
MVNOであっても大手と同様に、純新規、MNP新規、機種変更契約できますが、一般的にMNP契約時は移転元の契約解除料実質負担等の施策によって優遇されていることが多いです。
MNP契約は、インターネットで契約する場合において残日数に注意しましょう。店舗のように即日開通とはならず、自身で開通手続きが必要となり、日数に余裕が必要ですからMVNOのホームページ等で確認しておきましょう。
料金プラン(SIM)を選ぶ
MVNOの料金プランは大手に比べてシンプルです。
イオンモバイルの料金プラン(2019年6月現在)
参考:イオンモバイル公式サイト
大きく3プランに分かれ、ドコモ回線またはau回線が選べます。
・データ専用(SMS有無は選べる)
2GB 月額780円から
・音声+データ+SMS用
500MB 月額1,130円から
・シェア音声プラン
4GB 月額1,780円から
※価格は税別です
端末を選ぶ
今使っているスマホが条件(SIMロック解除、対応バンド等)を満たせば、スマホは継続利用してSIMのみを契約することもできますし、回線契約と同時に端末を購入することもできます。
MVNOが販売する端末は、大手が扱っている10万円以上するようなハイエンド機ではなく、2万円台から6万円台くらいまでのミドルレンジクラスが多いため、手が届きやすいです。
イオンモバイルでは、利用者の用途に応じた多様な端末が準備されていますが、端末によってはau回線未対応の場合があるため注意が必要です。また、スマホ以外は1機種しかありません。
- スマートフォン
おサイフケータイ対応スマホもあります - ケータイ
Androidベースの折り畳みケータイがあります - タブレット
- Wi-Fiルーター
キャンペーン適用で更にお得に
価格で勝負のMVNOですから、端末割引等のキャンペーンも盛んに行われていますので、上手く使って「格安」で購入、利用しましょう。
殆どの場合、「端末」+「SIM」同時契約で最大のお得を手に入れることができます。
イオンモバイル、イオンカード(イオンクレジットサービス)のキャンペーンを利用して最大のお得を手にしました。
- 「端末」+「SIM」契約で
端末のみの価格から3,000円引きとなり、契約事務手数料実質無料及びWAONポイント5,000ポイント付与 - イオンカードの利用で
商品代金から5%割引及び10回までの分割金利手数料無料※24回払いも利用可能でしたが、5%割引ができないと言われたので、イオンカードのキャンペーンを利用
3.格安SIMの料金支払い
MVNOでは、殆どの場合クレジットカードのみ支払となります。
イオンモバイルでもクレジットカード以外の支払い方法(口座振替等)は受け付けていませんでした。
利用料金の支払い
クレジットカードに請求され、他の請求と合わせてクレジットカードの約定支払日に口座振替となります。
イオンモバイルだからと言って、イオンカードのみということはなく、他のクレジットカードでの支払いも可能です。
端末代金の支払い
MVNOが販売する端末は、大手のスマホに比べると販売価格が低いため一括払いを基本としますが、一部MVNOでは分割払いを選択できます。
イオンモバイルでは、イオンカードでの支払いを前提に、金利手数料無料で24回分割払いが可能です。他のクレジットカードを利用することも可能ですが、支払方法は利用するクレジットカードが対応する方法に限られます。
言い換えると、イオンカード以外は通常の商品購入と同じ扱いとなります。
このため、大手のように「個人信用情報機関」を利用した「割賦販売契約」ではありません(一部MVNOを除く)。
商品代金
32,184円
手数料率
12.42%
利用代金100円当たりの分割払手数料
13.44円
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分割払い手数料
32,184円×(13.44円/100円)=4,325円
1か月にするとたった180円ですが、分割払い手数料は馬鹿にならない!!
4.初期費用と月額費用
格安SIMでも契約事務手数料が必要(キャンペーンによって無料になるケースも多い)です。
月額費用は「基本料金+オプション+ユニバーサルサービス料」の合計がクレジットカードでの請求となり、端末を分割払いにした場合は、その分が加算になります。
基本料金
780円
オプション
0円(オプションなし)
ユニバーサルサービス料
2円
端末
2,800円前後
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合計
3,600円位(税抜)
端末代金が如何に高額なのかがよくわかりますが、大手で同じように契約するよりは安価です。
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5.まとめ
格安SIMは低価格で魅力的ですが、何かあった場合は自己解決能力が必要です。高価になる一番の要因は「人件費」だから、それを自分でカバーできる人が一番の恩恵を受けます。
端末を分割払いで購入する場合、個人信用情報を利用した割賦販売契約をしない代わりに、クレジットカードでの分割払いとなり、金利負担が発生するため、分割払い手数料等を考慮した購入方法を検討する必要があります。
近くにイオンがあれば、年会費無料のイオンカードを使って端末を分割24回払いとすることで、金利手数料がかからないため、端末も格安になっておススメです。