クレジットカード利用限度額と支払方法に関係はあるのか

クレジットカードの限度額と支払方法の関係

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クレジットカードは審査の上発行されますが、届いたときに先ず確認するのは「限度額」ではないでしょうか。

実際に受け取って確認しないとわかりませんが、限度額の範囲内であれば、どんな支払方法でも可能というわけではありません。

台紙のご利用可能枠内に記載されている各枠と支払方法の関係を押さえておきましょう。

キャッシング枠を申し込んでいた場合は、カード発行前にキャッシング契約の内容が郵送されてきますが、内容に疑問や間違いがなければ対応は不要です。これは、貸金業法によって義務付けられているからです。なお、貸金業法では、正しい与信と多重債務防止のため、キャッシングに設定できる金額(極度額)は、総量規制により年収の3分の1以下になります。

◆目次◆

1.限度額を知る必要性とは
2.支払方法を知る
3.限度額と支払方法の関係を知る
4.限度額を変更することはできるのか
5.まとめ

1.限度額を知る必要性とは

限度額を知ることで、各種支払方法を計画的に利用できるようになります。

限度額とは、発行されたクレジットカードおよび同じ会社から発行されたクレジットカードを含めた、利用できる(カード会社が信用した)最大金額です。

この限度額の範囲であれば、金額の大小にかかわらず利用することができます。

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2.支払方法を知る

クレジットカードで買い物をする時に、「お支払いは?」と聞かれますよね。

クレジットカード利用時は、カード発行会社が提供する支払方法及び期間の範囲で利用者が選ぶことができ、その支払い方法でオーソリを行い、承認されれば商品やサービスを受けることができます。

それでは、どのような支払方法があるのか見てみましょう。

高額商品を複数購入した場合等、カード会社に不正利用と判断されることが稀にありますが、この場合、オペレータと会話して承認をとれば問題ありません。
  • 通常一括払い
    毎月の約定日に一括支払する方法で、「一括で!」とか言います。利息がかからないため、通常は、一括払いとしましょう。

  • ボーナス一括払い
    夏または冬のボーナス月の約定日に一括支払いする方法で、「夏のボーナス一括で!」とかいいます。利息がかからず支払いを先延ばしできますが、支払うまで利用可能枠は減っていることに注意しましょう。

  • リボルビング払い
    毎月の約定日に毎月の残高に対して決められた最低金額(利息込みまたは元金+利息)を支払う方法で、「リボで!」とか言います。利息が発生するため、カード会社にメリットはあります。

    利用者には毎月の支払いが少なくて済むという錯覚に陥りやすいですが、利息を支払う以上、メリットはありませんので極力利用しないことが多重債務防止の観点からも注意が必要です。

  • 分割払い
    毎月の約定日に代金と手数料を分割回数分で割った金額を支払う方法で、「24回分割で!」とかいいます。回数は、最低2回からになります。

    最高は、カード会社によって変わりますが24回まではどのカードでも対応可能と思います。分割払いは、一部非対応の加盟店がありますので、心配なら事前に確認しておきましょう。

    利息が発生する(2回まで無料のところが多い)ため、カード会社にメリットはありますが、リボルビング払いと同様に利息を支払う以上、利用者のメリットはありませんので、極力利用しないことが多重債務防止の観点からも注意が必要です。
特にリボルビング払いは金利が高めなうえ、限度額の範囲内で繰り返し利用でき、一括払いの利用を後から変更することも可能な支払方法です。つい利用してしまいがちですが、その分の利息が増えて元金が減らないという事態になりかねないため、利用しないことが本当に賢明です。利用中の場合、余裕が生まれたら残額を一括支払いしましょう。分割払いも同様です。

3.限度額と支払方法の関係を知る

カード発行のお知らせに限度額が書かれています。今一度確認してみましょう。以下の場合(これはイオンカードの一例です)を例に、具体的に見ていきます。

○△カードのスペック
総利用可能枠   \900,000
│ショッピング枠 \900,000
│└内割賦枠   \500,000
└キャッシング枠 \700,000
×□カードのスペック
総利用可能枠   \800,000
│ショッピング枠 \800,000
│└内割賦枠   \600,000
└キャッシング枠 \700,000

枠と支払方法の関係

例のように各種枠の限度額が記載されていますが、枠によって対象となる支払方法が異なるため、整理します。

  • 総利用可能枠
    特定の支払い方法ではなく、全支払方法の合計の上限額

  • ショッピング枠の対象
    通常一括払い、ボーナス一括払い

  • 内割賦枠の対象
    分割払い、リボルビング払い

  • キャッシング枠の対象
    ATMやインターネットからの現金借り入れ

枠と利用可能金額の関係

枠と支払方法の関係で示した通り、各種枠(支払方法)によって限度額が異なり、その合計が総利用可能枠を超えない範囲で利用可能です。「○△カード」を例に、整理してみましょう。

・総利用可能枠の範囲内で、ショッピング枠とキャッシング枠の合計まで利用可能
 総利用可能枠  > ショッピング枠とキャッシング枠の合計
・ショッピング枠の範囲内で、内割賦枠まで利用可能
 ショッピング枠 > 内割賦枠

限度額範囲内の例

  • リボルビング払いで\300,000の商品を購入した場合

    リボルビングが払いは、内割賦枠(\500,000)の範囲内のためOK

  • リボルビング払いで\300,000の商品と一括払いで\400,000の商品を購入した場合

    – リボルビング払いは、内割賦枠(\500,000)の範囲内のためOK

    – 一括払いは、リボルビング払いの\300,000と一括払い\400,000の合計が、ショッピング枠(\900,000)の範囲内のためOK

    – 利用額の合計(\700,000)が、総利用可能枠(\900,000)の範囲内のためOK

  • リボルビング払いで\300,000の商品と一括払いで\400,000の商品を購入、更にキャッシングを\200,000利用した場合

    -リボルビング払いと一括払いの合計(\700,000)は、ショッピング枠の範囲内(\900,000)のためOK

    -キャッシングは、キャッシング枠(\700,000)の範囲のためOK

    -リボルビング払い、一括払い、キャッシングの合計(\900,000)は、総利用可能枠(\900,000)の範囲内のためOK

限度額超過の例

  • リボルビング払いで\600,000の商品を購入した場合

    内割賦枠(\500,000)の範囲超過のためNG

  • リボルビング払いで\400,000の商品と一括払いで\600,000の商品を購入した場合

    リボルビング払いと一括払いの合計(\1,000,000)がショッピング枠及び総利用可能枠(何れも\900,000)を超過のためNG

  • リボルビング払いで\300,000の商品と一括払いで\400,000の商品を購入、更にキャッシングを\300,000利用した場合

    各利用可能枠範囲内ではあるが、合計金額(\1,000,000)が総利用可能枠(\900,000)を超過のためNG

複数枚同一カード会社発行カードを所持している場合の枠と利用可能金額の関係

同一カード会社発行カードを複数枚所持している場合は、各カードごとの限度額の範囲かつ、最大の総利用可能枠を持つカードの範囲で利用することになります。

「○△カード」と「×□カードは」のカード発行会社は同一として、具体的に見てみましょう。

限度額範囲内の例

  • 「〇△カード」と「×□カード」それぞれで\400,000の商品を一括購入した場合

    それぞれのカードのショッピング枠の範囲(「〇△カード \900,000」、「×□カード \800,000」)内かつ、最大の総利用可能枠を持つ「○△カード」の総利用可能枠(\900,000)の範囲内のためOK

限度額超過の例

  • 「○△カード」と「×□カード」ぞれぞれで500,000の商品を一括購入した場合

    各カード毎のショッピング枠の範囲(「〇△カード \900,000」、「×□カード \800,000」)内ではあるが、最大の総利用可能枠を持つ「〇△カード」の総利用可能枠(\900,000)の範囲超過(\1,000,000)のためNG

4.限度額を変更することはできるのか

限度額は増額することも減額することも可能です。

インターネットやカスタマセンターに連絡して手続きしますが、増額には審査が必要で、結果によっては減額されるリスクがあることを認識しておきましょう。

なお、こちらから申請しなくても、カード会社のほうから「増枠しました」または「増枠しませんか」の案内がくることもあります。

これは、カード会社が定期的に利用、支払い実績や信用情報を確認しているからです。

「増枠しませんか」については、審査がそのあと入るので、上述したリスクを考えたうえで申し込む必要があります。

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5.まとめ

カード発行のお知らせを確認し、各枠の意味と限度額を理解しましょう。

特に、複数のカードを所持している場合、最大の総利用可能枠の範囲内かつ各カードの限度額の範囲で利用できるということをしっかり理解しましょう。

支払方法は、一括払いを前提に利用し、手数料が発生する支払方法は最小限にしましょう。

リボルビング払いでポイントが余計に貰えたとしても、利息以上貰える訳ではありませんし、期間や用途が限定されている場合がほとんどで、初心者には使いにくいポイントです。