ETC車載器が搭載されている車両に乗って高速道路等の有料道路を利用するなら、現金払いに比べてお得な場合が多い「ETCカード」を是非利用しましょう。
個人利用を対象としたETCカードの使い方、さらに便利にお得に利用する方法をまとめました。
◆目次◆
1.ETCカードを所有していますか?
2.ETCカードを使うために必要なこと
3.ETCカードの基本的な使い方
4.ETCカードにも有効期限があります
5.ETCカード向けのお得なサービス
6.まとめ
1.ETCカードを所有していますか?
ETCカードをクレジットカードの付帯カードとして所有している方が殆どですね。
クレジットカードを持っていない場合は「ETCパーソナルカード」、レンタカーであればレンタル時のオプションとして所有することもできますが、車両を利用する機会がある方は手間のないクレジットカードの付帯カードを是非所有しましょう。
年会費無料の場合が多いため、気軽に申込、所有できますよ。
これからという方は、一例として「イオンカード」をおススメします。
クレジットカードの年会費無料(一部を除く)に加えてETCカードの発行も年会費も無料で、全国のイオンを含めて幅広く利用できます。
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2.ETCカードを使うために必要なこと
ETCカードを使うには、車両側にETC車載器が必要です。
ETC車載器には、大別すると「ETC」と「ETC2.0」の2種類ありますが、どちらであってもETCカードを使った料金の支払いは問題なくできるので心配ありません。
ETC車載器は購入するだけでは使えず、セットアップ(車載器に車両情報を紐づける)と取り付けが必要です。
取り付けには専門技術や知識が必要で、セットアップはセットアップを許可された店舗でしかできないため、購入先に確認しましょう。
また、車載器を他の車に移設する場合は、再セットアップが必要です。
数千円から4万円位(ナビ連動有無等によって大きく異なる)
●取り付け工賃
1万円程度から(車種や電源確保方法等により大きく異なる)
●セットアップ料
3,000円前後(ETC2.0はETCに比べて数百円高い)
車載器にはETCとETC2.0がある
ETC2.0は料金収受だけだったETCをバージョンアップし、ITSスポットを介した渋滞情報や安全運転支援情報を受け取れる等の恩恵があります。
対応カーナビ等と連動することで、音声や画面での情報表示や交通情報を利用した適切なルート検索をしてくれるようになります。
ETC2.0と連動カーナビの組み合わせで、ITSスポットから発信される情報を画面上に表示することができます。
画像は距離情報ですが、気象情報や障害情報もビジュアル表示されます。
情報によっては、音声でも教えてくれます。
3.ETCカードの基本的な使い方
出発時にETC車載器へETCカードに挿入すればOKですが、向きや裏表に注意しましょう。
正しく挿入していないと、料金所でバーが開きません。
長時間降車時は盗難やカード劣化防止のためETCカードを車載器から抜きましょう。
ETCゲートを通過しよう
料金所の案内板に「ETC」または「ETC/一般」があれば停止することなく(最徐行で)料金所を通過できます。
通過時は車載器から音が鳴ってバーが上がり、ゲート内の案内装置に通行料金が表示されます。
車載器やカーナビによっては、通行料金をその場で音声通知してくれたり、レーンの場所を案内してくれます。
こんな時は…
- 一般専用レーンに入ってしまった
そのまま通過せずに、料金所の係員に事情を話して指示に従いましょう
- バーが開かない…
絶対にバックも通過もせずにその場でハザードを出して停止して係員の指示に従いましょう
- 降りるICを通過してしまった
次のICで転回処理をするのですが、この時は一般レーンに入って係員の指示に従いましょう料金所に係員がいない一般レーン(自動収受機)の場合はインターホンで係員を呼びましょう!!一旦支払って(料金所を通過)しまうと転回手続きができず、新たに料金が発生してしまいます
4.ETCカードにも有効期限があります
クレジットカードと同様に有効期限があり、有効期限前に更新カードが送られてきます。
クレジットカードとETCカードの有効期限は必ずしも同じではないため、特にクレジットカードと同時申込をしていない場合は、有効期限の違いに注意が必要です。
また、クレジットカードを解約した場合、ETCカードが有効期限内であっても利用できなくなります。
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5.ETCカード向けのお得なサービス
ETCカードを使って、現金払いよりもお得に有料道路を利用できます。
これにより、料金支払い時の利便性に加え、車載器分の費用が実質削減、更には料金割引に繋がっていきます。
有料道路をETCカード+ETC車載器で使えば使う人ほどお得になるということです。
NEXCO(東日本・中日本・西日本)では大きく3つの割引があり、NEXCO以外(地方の有料道路管理会社)でも、同様のサービスが展開されています。
NEXCO東日本・中日本・西日本の割引例
- 平日朝夕割引
・利用回数による還元率設定(30%または50%)
・地方で時間帯走行(平日朝6~9時と夕17~20時)が対象
・すべての車種が対象
・還元にはETCマイレージサービスへの事前登録が必要
- 休日割引
・走行距離や割引適用回数制限なく割引率30%
・地方部で特定日走行(土曜・日曜・祝日)が対象
・車種が限定(普通車、軽自動車等(二輪車))される
- 深夜割引
・走行距離や割引適用回数制限なく割引率30%
・時間帯走行(毎日0時~4時)が対象
・すべての車種が対象
詳細は、NEXCO各社(NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本)のサイトで確認できます。
ETCカード+高速道路の定額プランもあります
高速道路を使ったレジャーや宿泊等にETCを使ってお得に経済的な旅行をするための期間限定定額プランです。
特定区間、特定期間で高速道路料金が定額になるばかりではなく、SA/PA、提携宿泊先での優待等の追加特典も用意されています。
勿論、ETCマイレージサービスのポイントも付与対象です。
詳細は、NEXCO各社 (NEXCO東日本(ドラ割)、NEXCO中日本(速旅)、NEXCO西日本(みち旅)) のサイトで確認できます。
ETCマイレージサービスで有料道路料金に充当できます
ETCマイレージサービスは、ETCによる高速国道等の通行料金の支払額に応じてポイントが貯まり、そのポイントを還元額(無料通行分)と交換できる年会費無料のサービスです。
東/中/西日本高速道路(NEXCO)は共通で、その他、本州四国連絡高速道路、阪神高速道路、名古屋高速道路公社、愛知県道路公社、福岡北九州高速道路公社、広島高速道路公社、神戸市道路公社での走行は、各社でポイント発生、還元対象です。
平日朝夕割引は、直接通行料を割り引くのではなく、ETCマイレージポイントを無料通行分に交換することで実質割引となります。
交換後に料金所を通過した通行料から、交換分のポイントが還元されて(差し引かれて)請求されます。
クレジットカードのポイントも付与されます
ETCカード利用分もクレジットカード利用ポイント付与対象です。
ETCカードの利用料金は、通常のショッピングより請求(売上確定)処理に時間がかかるため、実際に支払うのは2,3か月後になることが多く支払うまではクレジットカードの限度額が減っていることに注意しましょう。
6.まとめ
ETCカードを利用するには、ETC車載器(本体、セットアップ、取り付け)が必要ですが、費用負担分を賄えるようにするサービスがあるため、利用しない手はありません。