諸所の事情で、延滞、強制解約、債務整理等を行った結果、信用状態が著しく低下していてもクレジットカードを諦める必要はありません。
ライフカード社が発行するその名も「(Dp)ライフ・マスターカード(以降、ライフデポジットカード)」といいます。
ライフデポジットカードはデポジット型ですので、信用をデポジット(保証金)で事前に支払い、デポジット額を利用限度額として手に入れることができるクレジットカードです。
実際に申し込んだ友人の場合ですが、申込から利用可能になるまでの流れを見て行きましょう。
◆目次◆
1.金融事故ありでも審査に通過する訳
2.申込人のスペック
3.ライフデポジットカードを申込む
4.審査結果は翌々日にメールで届いた
5.代金引換郵便で受け取る
6.ETCカードはカード受け取り後に申し込みが必要
7.ライフデポジットカードの使用感
8.まとめ
1.金融事故ありでも審査に通過する訳
クレジットカードは申込時のその人の属性と自社での保持情報、個人信用情報機関の信用情報等によって審査されます。
その結果、審査に通過すればクレジットカードが発行されますが、残念ながら審査基準に満たない場合は否決となり、カードは届かず終了です。
一般的なクレジットカードでこのような流れになりますが、ライフデポジットカードではデポジット(保証金)の支払が必要となり、このデポジット(保証金)を信用の担保とすることで、審査基準に抵触する金融事故(延滞、債務整理、自己破産、個人再生等)や低属性の方(低年収、勤続年数等)でも審査通過率が非常に高いクレジットカードとなっています。
カード基本情報
付帯カード、優待サービス、保険を利用することができる点は、ネクサスカード(Nexus Card)よりも付帯サービスが充実しているクレジットカードです。
ライフデポジットカードでは、10万円以上をデポジットとすることで、ETCカードの発行(年会費無料)が可能な点は、高速道路を利用する場合は非常に魅力的です。
ETCパーソナルカードを利用する方法もありますが、チャージする手間が省け、ショッピングでも利用できる点ではライフデポジットカードにまとめてしまうのが効率的です。
付帯サービスが不要であれば、Nexus Card株式会社が発行しているネクサスカード(NexusCard)のほうが維持費が安いので選択肢の一つになります。
- 日本国内にお住いの20歳以上で、電話連絡が可能な方であれば申し込み可能
- 保証金10万円までの一般カードと20万円以上のゴールドカードがある
- 国際ブランドは、mastercardのみ
- ショッピング専用で1回払い、リボ払い、分割払いが利用可能(リボ、分割は審査結果によっては設定されない場合あり)
- ETCカードの発行が可能(保証金10万円以上)
- 保険、優待サービスが用意されている
- 他のライフカードと変わらないポイントプログラムを利用可能
- 保証金(限度額)にあわせた年会費が必要(何れも税込)
保証金10万円まで:5,500円
保証金20万円から:11,000円
保証金100万円から:22,000円 - 本人認証(3Dセキュア 2.0)対応
デポジット(保証金)について
- 必須となり、かつ、利用限度額(5万円~190万円)となる
- カード発行後に増額(限度額アップ)はできないため、再申し込みが必要
- カードを解約すれば戻ってくる
- カード利用代金には充当できない
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2.申込人のスペック
申込人には金融事故歴があります。
- 40代 男性 未婚
- コンピュータシステムエンジニアの正社員で勤続8年
- 金融事故により個人信用情報機関に異動記録あり(ライフデポジットカード対象外)
- 年収580万
3.ライフデポジットカードを申込む
ライフデポジットカードへは、インターネットから申し込みました。
申込に必要な情報
申込者の状況によって必要な項目は異なると思いますが、特に他のカード申し込みと大きく変わることはありませんでした。
●デポジットの希望金額
5万円~190万円まで選択できその金額が限度額になると同時に、同じ金額分のデポジット(保証金)が必要になります。
●契約の重要な確認事項への同意
個人情報の取扱いに関する同意約款など、同意事項へ同意する
●お申込みご本人について
- 名前(姓名、フリガナ)
- 国籍(外国籍か)
- 性別
- 生年月日
- 電話番号(携帯または自宅何れか必須)
- Eメールアドレス
- 自宅郵便番号
- 自宅住所(フリガナ)
- ご家族(婚姻有無、同居家族人数、生計同一人数)
- 住まい(自己所有、家族所有、賃貸マンション、アパート等)
- 家賃支払い有無
- 住宅ローン支払い有無
- 居住年数
- お勤めの状況(会社員、経営者、年金受給者、収入無し等)
- 給与区分(固定給/歩合給)
- 役職区分(管理職/一般職)
●お勤め先・追加サービス
- 勤め先名(フリガナ)
- 電話番号
- 業種(公務員、飲食業、製造業等)
- お仕事の内容(事務職、運転手、エンジニア・プログラマー等)
- 年収
- 勤続年数
- お勤め先の規模(上場企業、非上場企業従業員1,000人以上等)
●運転免許証について
運転免許証有無(有の場合は運転免許証番号)
●カードショッピングについて
お取引の目的(生活費決済/事業費決済または何れも)
●暗証番号について
カード暗証番号(4桁の数字)
●インターネット会員登録について
LIFE-Web Deskパスワード
申し込みが終わると受付番号が発行されるのでメモしておきます。
また、申込完了と同時に、「タイトル:カード申し込みを承りました」のメールも送信されてきます。
4.審査結果は翌々日にメールで届いた
金曜日夜に申込みを完了して、日曜日の午後に結果メールを受信しました。
申込受付メール
メール受信日時:2022年6月24日23:59
メールタイトル:カード申し込みを承りました
審査状況の確認へのリンクがあるので、受付番号と生年月日を入力することで現在の審査状況を確認できます。
審査完了メール
メール受信日時:2022年6月26日14:49
メールタイトル:カード入会審査完了のご連絡
メールタイトルだともしかしたら…
メール本文を確認すると…
「カードは本日より1週間前後でお届けします」ということは…
\ 可決しました /
メールには、受け取りとWEB口座手続きの案内が記載されています。
カードは代金引換郵便での受け取りとなります。
口座振替手続きはメール内のリンクから画面の指示に従ってオンラインで完了できます。
個人信用情報機関への与信照会はしています
デポジット(保証金)型であっても審査の過程で個人信用情報機関への照会がされています。
- (株)シー・アイ・シー(割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関)
- (株)日本信用情報機構(貸金業法に基づく指定信用情報機関)
全国銀行個人信用情報センター(シー・アイ・シー/日本信用情報機構提携先)
シー・アイ・シーを開示して照会を確認
個人信用情報機関に登録されている情報は「開示」手続きを行うことで確認することができます。
開示は各社ごとに行う必要があり、それぞれに開示手数料が必要です。
殆どのクレジットカード会社が加盟するシー・アイ・シーを開示し、どのタイミングで照会しているのかを確認しました。
登録元会社:ライフカード株式会社
氏名:申込時の氏名
生年月日:申込時の生年月日
郵便番号:申込時の郵便番号
電話番号:申込時の電話番号
照会日時:令和04年6月25日 08:18:14
照会区分:契約者
申込区分:カード等
契約予定額:0千円
支払予定額:0回
商品名:キャッシング付
申込情報から、即個人信用情報機関への照会をしていませんでした。
申し込みが夜間だったため、翌営業日に審査となったのだと考えられます。
審査結果が個人信用情報機関への照会翌日だったため、審査期間は1日程度だったことがわかります。
土日だったのに審査結果が来ているということは、土日も審査はしているみたいですね。
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5.代金引換郵便で受け取る
カードは代金引換となるため、デポジット金額と初年度年会費の合計分(105,500円)を準備しておきます。
カード発送案内メール
発送案内メールはありませんでした。
カード受け取り
代金引換郵便のため、郵便局の配達員に直接現金を渡してカードを受け取ります。
2022年7月1日に受け取りました。
クレジットカードはこの時点から利用できます。
6.ETCカードはカード受け取り後に申し込みが必要
ライフデポジットカードではETCカードの発行が可能ですが、カード申し込みと同時に申し込むことはできません。
カードを受け取って1週間ほど経過すると申し込みができるようになりますが、申し込みが可能になったという案内はきません。
LIFE Web Deskから申し込む
ETCカードの申し込みはLIFE Web Deskから簡単に行えます。
LIFE Web Deskへログインするには、申込時に設定したパスワードとカード台紙に印字されているIDが必要です。
なお、ライフカードのスマホアプリもありますので便利に利用できます。
受け取り間もない状態で申し込むと以下のエラーが表示されたため、この場合はまた暫く経ってから申し込めばOKです。
2022年7月1日に受け取り、2022年7月5日に無事に申し込みができました。
ETCカードの受け取り
ETCカードは転送不要の簡易書留で送付され、受け取ったらすぐに利用できます。
受け取った正確な日時を忘れてしまいましたが、申し込みから1週間前後で送られてきたと思います。
7.ライフデポジットカードの使用感
ライフデポジットカードは他のクレジットと遜色なく利用でき、カード券面を見ても通常のライフカードと変わらないためデポジットという負い目?を意識せず利用できます。
先に利用を開始しているもう一つのデポジットタイプのクレジットカード「ネクサスカード(Nexus Card)」と気になった点を比べてみました。
アハモ(ahamo)の利用料金支払い
アハモ(ahamo)の携帯電話サービスですが、月額利用料金の支払いをクレジットカートとする場合、「3Dセキュア2.0」に対応している必要があります。
ネクサスカード(Nexus Card)では2022年7月現在未対応となっているため設定できませんが、ライフデポジットカードは対応済のため、月額使用料の支払いに利用可能です。
2022年8月1日から、 ネクサスカード(Nexus Card) も3Dセキュア2.0に対応しました!
ネクサスカード(Nexus Card) でも アハモ(ahamo) の月額料金支払いで利用できるようになりました!
ETCカード
ネクサスカード(Nexus Card)ではETCカードを付帯することはできませんが、ライフデポジットカードではETCカードを発行できます。
年会費
ライフデポジットカードはネクサスカード(Nexus Card)に比べると年会費が高くなります。ETCカード等の付帯サービスが不要であれば、ネクサスカード(Nexus Card)で十分かもしれません。
ライフデポジットカード:保証金によって5,500円、11,000円、22,000円が必要になります
ネクサスカード(Nexus Card):1,375円が必要になります(発行手数料550円は1回のみ)
保証金(限度額)の増枠
もうちょっと保証金を積んで限度額をあげたいなと思った場合、その手続きに違いがあります。
ライフデポジットカードでは、現契約のカードを増枠することができない(2022年7月現在)点は、ネクサスカード(Nexus Card)を見習って欲しいですね。
ライフデポジットカード:新たな保証金で新規申し込みが必要になるため、カード番号等が変わります
ネクサスカード(Nexus Card):現契約に対して増枠申請が可能なため、カード番号は変わらず利用できます
クレジットヒストリー
ネクサスカード(Nexus Card)、ライフデポジットカードは個人信用情報機関に加盟しているため、クレジット利用履歴を蓄積できます。
デポジット(保証金)が不要なクレジットカードを申し込む際にもこのクレジット履歴を参照します。
「事故なく利用できている」ことを示し、信用(カード発行)を得られるようにする意味でもクレジットカードを利用し、きちんとお支払いをして信用の記録(クレヒス)を付けられることは重要です。
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8.まとめ
ライフデポジットカードは、デポジット(保証金)を信用の担保にすることで幅広い属性にクレジットカードを発行することができる有難い存在です。
クレヒスが個人信用情報機関に記録されるため、デポジット(保証金)不要なクレジットカード作成に向けての修行もできます。