クレジットカードで買い物する時、店員さんにカードを渡して機械に通していると思います。ネット通販では、機械には通しませんがインターネット等を通じて同様な処理が行われていることをご存知でしょうか。
この処理こそが、オーソリなんです。オーソリをもう少し見ていくとともに、信用情報機関とのかかわりについて説明していきたいと思います。
◆目次◆
1.オーソリとは
2.オーソリとはどういう処理か
3.オーソリと信用情報機関の関係
4.オーソリの発展
5.まとめ
1.オーソリとは
オーソリとは、「オーソリゼーション」の略でカード決済が行えるかどうかの信用をカード会社に確認し、購入しようとしている商品やサービスの額が無事に決済できるように、利用枠を押さえることことです。
このオーソリを行うために、路面店舗ではカードをスキャンしたり、ネットショッピング等の仮想店舗では、カード番号、有効期限等を入力します。
その結果に問題がなければ、オーソリOKとなり、商品やサービスを受け取ることができます。
オーソリ前後で限度額を確認すると、オーソリOKと同時に、利用限度額が減り、利用残高が増えることになります。
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2.オーソリとはどういう処理か
オーソリでは、利用するカード会社に承認して良いかを確認しています。
販売店ごとに、各カード会社とシステムを作ることはコストや時間がかかるため、販売店とカード会社の間に中継するシステムがあり、これを一般には、「スイッチングシステム」と呼んでいます。
スイッチングシステムを運営する会社として有名なのは、「CAFIS(キャフィス)」や「CARDNET(カードネット)」があります。
物理店舗でペラペラな利用明細を貰った時に、INFOX(CAFIS)やCARDNETという印字を見たことはないでしょうか。
このように、オーソリの終着はカード会社ですが、販売店とカード会社の間に「スイッチングシステム」があるおかげで、販売店もクレジットカード決済を容易に導入でき、利用者はクレジットカードでの購入ができるのです。
3.オーソリと信用情報機関の関係
オーソリと信用情報機関は無関係です。
信用情報機関は、あくまで取引の事実を保有しているだけで、商品やサービス購入に絡む金銭的なつながりはありません。
よって、信用情報機関がカード発行の審査をしていることもないということです。
4.オーソリの発展
オーソリができないということは、日常生活に大きく影響します。
2015年9月5日にCAFIS障害により、約1時間30分取引ができなくなり、大きなニュースになるくらい、現代においては、携帯電話等に代表される、重要な社会インフラを担っています。
24時間365日の有人監視は勿論、大規模災害にも対応できるセンター2重化等によるサービス継続性の確保や、セキュリティ対策等を行い、カード決済を支え、ICカード、デビッドカード、スマホ等の決済手段の多様化にも対応してきました。
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5.まとめ
クレジットカードで買い物をするときは、オーソリという与信枠を確保する処理が行われており、その処理を行うスイッチングセンターが重要な社会インフラとして、カード決済を支えています。
与信判断のための信用情報機関と、オーソリのためのスイッチングセンターによって、カード発行、利用、請求が成り立っているわけです。