PayPayから2019年9月6日に重大なプレスリリースがありました。
このプレスリリースによると、「PayPay利用特典付与」及び消費税増税に併せて開始する「キャッシュレス・消費者還元事業への対応」の2つが目玉です。
PayPayは2018年10月5日に「100億円あげちゃうキャンペーン」で衝撃的なデビューをはたし、利用者を爆発的に獲得してきました。
1年を迎え、10月からの消費税増税を目前に控えた今、絶妙なタイミングでのプレスリリースでした。
PayPayは様々なキャンペーンで「戻ってくる」を展開してきましたが、2019年10月からはPayPayのお得感がなくなってしまうのか!?プレスリリースから読み取ります。
更に、2020年4月から「PayPayボーナス」の付与率にメスが入ります。
◆目次◆
1.PayPayの何が変わるのか
2.PayPayは改悪されたのか
3.まとめ
1.PayPayの何が変わるのか
2019年10月1日から、PayPayのキャンペーン内容が以下の通り変更になります。
その1.「PayPay利用特典」が変わる
PayPayの基本である「利用特典」の条件が変わります。
変更は残念ですが、支払方法にYahoo! JAPANカードを除くクレジットカードを使った場合、付与対象外となることが一番残念なポイントです。
Yahoo! JAPANカードでPayPayを利用していない場合は、この機会に切り替えることをおススメします。
- PayPayチャージに対応する「唯一」のクレジットカード
- Webから「簡単」申込
- 最短「2分」で審査完了
- 年会費は「永年」無料
- 選べるカード「ブランド」(JCB、VISA、mastercard)
- 付帯カードも「充実」(ETC、家族カード)
- 支払方法も「自在」にコントロール(後からリボ、分割、ボーナス一括払い)
●付与率の変更
- 付与率が半分に…
- Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードに至っては、0%(対象外)に…
支払方法 | 2019/9/30まで | 2019/10/1から |
PayPay残高 Yahoo! JAPANカード | 3% | 1.5% |
Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカード | 0.5% | 0%(対象外) |
●付与上限の変更
- 付与上限が半分に…
上限 | 2019/9/30まで | 2019/10/1から |
1回当たりの上限 | 15,000円相当 | 7,500円相当 |
1カ月当たりの上限 | 30,000円相当 | 15,000円相当 |
付与率は変更しても付与上限はそのままにしてくれればよかったのに…
その2.「PayPayチャンス」が変わる
PayPay利用時の「PayPayチャンス」で付与されるPayPayボーナスの当選確率及び付与上限が変わります。
●当選確率の変更
- 確率が2段階になる
チャンス | 2019/9/30まで | 2019/10/1から |
当選確率 | 20回に1回 | ・25回に1回 ・100回に1回 |
当たりやすくなったのかよくわからない!?
●付与上限の変更
- 段階に合わせた金額になる
チャンス | 2019/9/30まで | 2019/10/1から |
1回当たりの上限 | 最大1,000円相当 | ・最大100円相当 ・最大1,000円相当 |
1カ月当たりの上限 | 最大30,000円相当 | 最大10,000円相当 |
上限が下がりますが、戻ってくるチャンスがあるだけ良しとしましょう…
PayPayチャンスは、あくまで「チャンス」なので当たればラッキー程度として気にしないようにします。
その3.「キャッシュレス・消費者還元事業」に関連したキャンペーンを開始
経済産業省の主導で実施する「キャッシュレス消費者還元事業」に関連し、対象期間中に対象加盟店で決済すると、還元事業で獲得した還元額が利用特典のPayPayボーナス付与分に加えて付与されます。
還元事業による還元率は、以下の通りです。
- 中小・小規模事業者が経営する対象店舗
5% - 中小・小規模事業者が経営するフランチャイズチェーン
2%
●PayPayキャンペーン「まちかどペイペイ第1弾(2019年10月1日~2019年11月30日)」への付与率
還元事業に関連して、中小・小規模事業者が経営する対象店舗での決済を対象に「まちかどペイペイ第1弾」として、利用特典でのPayPayボーナス(1.5%)に加え、最大3.5%のPayPayボーナスが付与されるキャンペーンです。
この結果、最大で10%のPayPayボーナス付与を実現できます。
Yahoo! JAPANカードを除くクレジットカードでは、還元事業によるPayPayボーナスは対象ですが、PayPay利用特典は対象外です…
では、具体例を見てみましょう。
※Yahoo! JAPANカードを除くクレジットカードでは、還元事業分(5%)のみ = 5%
※Yahoo! JAPANカードを除くクレジットカードでは、還元事業分(2%)のみ = 2%
●付与上限
「還元事業」及び「まちかどペイペイ」それぞれに上限が設けられています。
※還元事業の実施期間は、2019年10月1日から2020年6月30日までです
・1カ月あたりの付与上限:25,000 円相当(決済金額 500,000 円)
※まちかどペイペイ第1弾の実施期間は、2019年10月1日から2019年11月30日までです(12月以降は後日発表)
では、「還元事業」、「PayPay利用特典」、「まちかどペイペイ」で結局どのくらい還元されるのか具体例をみてみましょう。
「まちかどペイペイ」を、純粋なキャンペーン分と従来からの「PayPay利用特典」にわけて確認します。
付与(還元)は、決済日の翌月20日前後になります。
決済金額/回 | 還元事業 | まちかどペイペイ+PayPay利用特典 | 付与(還元)合計 |
5,000円 | 250円(5%) | 175円(3.5%)+75円(1.5%) | 500円 |
20,000円(*1) | 1,000円(5%) | 700円(3.5%)+300円(1.5%) | 2,000円 |
30,000円(*2) | 1,500円(5%) | 1,000円(-) | 2,500円 |
500,000円(*3) | 25,000円(5%) | 0円+7,500円(1.5%) | 32,500円 |
(*1)まちかどペイペイ1回あたりの最大上限額
(*2)まちかどペイペイ1回あたりの最大上限額を超過した場合は、最大上限額まで
(*3)還元事業の最大上限額かつ、「まちかどペイペイ第 1 弾」の付与額を1.5%のPayPay利用特典が上回るは、PayPay利用特典分を付与される
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2.PayPayは改悪されたのか
この1年は加盟店及び利用者を獲得するためのプロモーション期間だったと考えるべきでしょう。
消費税増税も視野に入れたマーケティングには脱帽しかありません。
PayPayは今後、日本のスマホ決済事業者として更に様々なキャンペーンをうって業界をリードしていくと考えています。
付与率は下がってしまいましたが、キャンペーンを使えばまだまだお得であることは確かなので、改悪とは捉えずに「お得につかってやる!」と前向きに捉えては如何でしょうか。
ただし、Yahoo! JAPANカードでの利用を前提として…
アプリのインストールや使い勝手については、以下の記事をご覧ください。
3.まとめ
PayPay利用特典の付与率は下がってしまいましたが、キャンペーンを使えばまだまだお得であることは今まで通りです。
Kyashでも10月からキャンペーン変更がリリースされており、「消費税増税」と「キャッシュレス・消費者還元事業」の混乱は10月以降も続きそうですから、しっかり準備しておきましょう。